マルチメディア市民活用研究会の5年間の成果について
「マルチメディア市民活用研究会」では、平成10年度から14年度までの5年
間の研究や実践活動を通じて数々の成果を挙げてきました。
1.インターネット体験施設
インターネット体験施設の重要性を感じて先進講習施設の視察を行いました
が、平成13年度はIT講習会が行われましたので、身障者向けに重点を置い
て講習機器を検討中です。
2.インターネット講習
インターネット講習の実施方法の研究、身障者パソコン指導員養成の研究な
どを行いましたが、一般市民向けはIT講習会に任せ、身障者向けのIT講習
を実施しました。
3.身障者パソコン支援
視覚障害者のパソコン指導法の研究、音声入力パソコンの指導法の研究、障
害者のIT事業化研究などを行いました。また、ボランティアで実践活動しま
した。
4.市民サーバー
独自サーバーとして、自宅パソコンでインターネットのサーバーを運営し、
市民レベルの情報発信に活用しています。
本庄ネット http://www.honjonet.net/
5.本庄ネット
パソコン通信「本庄ネット」は、インターネットと融合し、予算ゼロで運営
を継続中です。
モデム回線 048−574−1620、
「telnet経由」と「WEB経由」も可能。
6.遠隔操作・テレビ映像
埼玉工業大学深町研究室で、各種の研究を継続しています。
7.大学研究施設開放
埼玉工業大学の地域開放の一環として、地域活動に活用させていただいています。
8.メーリングリストやホームページ
この研究会の活動内容の紹介や会員の活動連絡用に活用しています。
9.その他
@身障者用の温泉紹介及び普及活動
「身障者用の温泉紹介」のコーナーを作り、身障者が入りやすい温泉を調べています。
埼玉県では障害者や高齢者の宿泊を目的とした県立の「奥武蔵あじさい館」「老人・母
子保養センター
白鳥荘」「埼玉県障害者更生センター
伊豆潮風館」の浴室に、重度障
害者が入浴するためのリフトや、入浴用車椅子のまま浴槽に入れるスロープがありませ
んでしたので、竹並県議さんのご尽力をいただき、施設整備に協力しました。
A視覚障害者用のパソコン支援の研究
肢体障害者用の入力補助具として「キーガート」「らくらくマウス」「音声入力による身障
者支援」などを使用していましたが、「視覚障害者用の音声ガイド・ソフト」も研究しました。
平成14年度にはワープロに代えてパソコンが身障者用の日常生活用具に認められま
したが、その条件は、「上肢機能障害1〜2級で学齢児以上、または言語、上肢複合障
害2級以上で学齢児以上の方」で、「文字を書くことが困難なかた」に限られています。
でも、視覚障害者がパソコンとスキャナーと音声ソフトを使って公文書を読んだり、プリ
ンタで墨字の手紙も出したいという人もいます。
障害者に認められるパソコン補助なのに、どうして視覚障害者には駄目なのか疑問で
す。