日立のベーシックマスター当時

 しばらくは熊谷・伊勢崎などの近所のパソコン・ショップに入り浸っていましたが、
ボーナスを手に、熊谷の関口事務機に行き、日立のベーシック・マスター・レベル3
を購入して、BASICの勉強を始めました。

 当時に購入したのは、本体のみ(笑)。確か20万円くらい。
 カセットは買わずに、オーディオで揃えたカセットデッキを流用。CRTも買えずに、
古いポンコツテレビを流用。

 ところが、毎日3時間以上も使っていたので、たちまち目を悪くし、眼鏡を買ったり
と大変な思いをして純正CRTを中古で購入しました。
 それから、プリンタなどを買い足して、合計で40万円くらい。

 これでBASICの勉強を始めましたが、マスターする程ではありませんでした。
 作ったソフトは、税務課の「固定資産税の課税標準計算」が、何通りもの計算があ
り、手計算では30分以上もかかり大変だ・・・と言うので、試しに作ってみました。

 そして、市の幹部に披露して、正式に市の予算でパソコンを買うことになりました。
 でも、ソフトを立ち上げる度に、カセットから8分もソフトを読み込むのでは仕事になら
ないので、不揮発RAM内蔵の「NEC PC8201」を購入することになりました。

 RAM容量が32KBで、BASICを起動すると28KBになり、ソフトを読み込むとワー
クエリアも不足するので、変数を2文字に減らしたり、私の主義と違い注釈を削ったり
と、綱渡りのソフト作成でした。
 でも、これは8年近く、現役で税務計算に使われていました。

 日立のベーシック・マスターは、その後、七夕の飾り物に内蔵されてアラレちゃんを
表示したり首振りのモーターを制御していました。 そして、安眠しました。

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